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弁護士 鈴木 晶
一般の方々に、わかりやすく法律の知識をお届けしております。
難しい法律用語を、法律を知らない人でも分かるような記事の作成を心がけています。
交通事故に関する様々な悩みを持つ方々のために、当ホームページは有益な情報を提供いたします。
交通事故は、被害者にとって身体的・精神的・経済的な負担を伴う大きな問題です。適切な賠償を受けてできるだけ早く元の生活を取り戻すためには、交通事故に強い弁護士のサポートが不可欠です。
しかし、どの弁護士を選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、この記事では交通事故に強い弁護士を選ぶために見ておくべきポイントを解説します。
ポイント①専門性や実績
交通事故の解決には専門的な知識と経験が不可欠です。交通事故に強い弁護士を見極める上でまず確認すべきは「専門性」と「実績」です。
「弁護士なら誰でも安心」とは考えず、交通事故を専門的に扱っている弁護士を探しましょう。
《 専門性や実績を確認する方法 》
- 法律事務所のWebサイトやパンフレットから、弁護士の専門分野、取り扱い業務などを確認。通事故に関するセミナーや講演活動を行っているかなども参考になる。
- 初回相談や問い合わせの際に、交通事故の解決実績や経験年数、過去の解決事例などを直接質問してみるのも良い。具体的な事例を聞くことで、弁護士の専門性や実績をより深く知ることができる。
- いくつかある弁護士検索サイトを利用すれば、専門分野で弁護士を絞ったり口コミで弁護士を絞ったりして比較検討ができる。
高い専門性と豊富な実績を持つ弁護士であれば、的確なアドバイスやサポートを提供してくれるでしょう。保険会社との交渉、裁判所での手続きの場面でも安心して任せられます。
ポイント②交渉力の高さ
交通事故の解決において弁護士の交渉力の高さはとても重要です。
交通事故の被害に対する賠償問題は、法律知識を多く持っているだけではなく、相手方(保険会社や加害者)との交渉や、場合によっては裁判での対応力が大きく影響するためです。交渉がうまく進まなければ、適正な賠償金を受け取れない可能性もあります。そこで交通事故に強い弁護士を選ぶ際は、交渉力や裁判での対応力も重視しましょう。
ただ、交渉力のような実力・スキルは、依頼主にとって直接確認することが難しい要素です。弁護士を評価できるほどの知識や経験を持っていないのが通常ですので、過去の解決事例や説明、口コミなどを総合的に評価し、推測することになるでしょう。
例えば、相談時に弁護士がどのような戦略を持っているか聞いてみると良いです。戦略に対する内容の評価ができなくても、その説明をしているときの説得力、弁護士の自信などから読み取ってみましょう。最初に感じる印象も重要な指標となります。
ポイント③他の専門家との連携
交通事故の解決には、法律の専門知識だけでなく、医学、保険、福祉など、多様な分野の専門知識が必要となります。そこで、交通事故に強い弁護士を選ぶ際には他の専門家との連携体制が整っているかどうかも着目しておきたい大事なポイントです。
《 他の専門家との連携の重要性 》
- 後遺障害の等級認定では医師の診断書が重要な判断材料となる。弁護士と医師が連携することで、適切な診断と等級認定に繋がる診断書の作成がサポートされる。
- 福祉制度の活用やリハビリ施設の紹介など、弁護士による直接的なフォローができない領域にも対応できる体制が整っていると、生活面でも安心できる。
他の専門家との連携がスムーズだと、被害者の状況に合わせて、最適なサポートを受けることができます。これにより治療や後遺障害等級の認定、保険金請求などがスムーズに進み、被害者の負担を軽減することができます。
この点については、法律事務所のWebサイトをチェックしてみたり直接聞いてみたりすると良いでしょう。
ポイント④最新の知識や技術への適応
交通事故を取り巻く状況は、法改正や新たな判例、社会情勢の変化、テクノロジーの進化などによって常に変化しています。知識のアップデートを行わず古い感覚のまま対処している弁護士よりも、変化に柔軟に対応して最新の知識や技術を積極的に取り入れている弁護士を選んだ方が依頼主にとっては良いといえるでしょう。
《 変化に適応できていることの重要性 》
- 交通事故に関する法律や判例は、時代に合わせて改正されたり、新たな解釈が示されたりすることがある。常に最新の情報を把握している弁護士でなければ、適切なアドバイスやサポートを提供できない。
- 社会情勢の変化によって交通事故の発生状況や被害者のニーズも変化する。例えば、高齢ドライバーによる事故の増加や自転車事故の増加など、新たな課題に対応できる知識や経験が必要。
- ITツールを適切に取り入れ、活用することで、業務効率化や情報収集能力の向上、依頼者とのコミュニケーション円滑化などが期待できる。新たな技術に抵抗のない弁護士はより質の高いサービスを提供できる可能性が高い。
この点については、実際にコミュニケーションを取ってみたりWebサイトを確認してみたりして確認できることがあります。例えばオンライン面談に対応しているかどうか、Webサイトが整備されており古い情報のまま放置されていないか、などもチェックしてみましょう。
ポイント⑤法律事務所の規模
法律事務所の規模も、弁護士選びの際に着目しておきたい要素の1つです。
ただし、必ずしも規模が大きいほど優れているわけではありませんので注意してください。大規模な法律事務所であれば人材も豊富で、交通事故からその他の分野まで精通した弁護士が複数在籍していることもある一方、窓口となる担当者が変わってしまったり個々の案件への対応が機械的になってしまったり、といった懸念もあります。
一方、小規模な法律事務所はきめ細やかな対応や弁護士との密なコミュニケーションが期待できますが、大規模な案件への対応や専門性の幅広さには限界があるかもしれません。
規模の大きさを測る方法もいくつかありますが、「弁護士の数」は重要な指標といえるでしょう。「事務所の拠点数」も規模の大きさを測る指標となります。なお、弁護士の数が多いからといってその全員がご自身の事案に向き合ってくれるわけではないため、単純にその数に比例したサービスが受けられるわけではありません。
他にも確認しておきたいポイント
以上で取り上げたポイントのほか、より良いサポートを受けるため次に掲げる点にも着目すると良いです。
- 解決方針が合っていること
- コミュニケーションが取りやすいこと
- 料金体系
- 他の法律事務所との比較
解決方針が合っていること
弁護士が依頼主の意向に沿った対応をしてくれるかどうか、十分に話し合って方針を決めてくれるかどうか、という点にも着目してみましょう。ご自身の状況や希望を丁寧に聞き取り、それを踏まえた解決方針を提案してくれるかどうかは、弁護士を選定するうえで重要な判断材料です。
中には依頼主の話を十分に聞かず、一方的に方針を決めてしまう弁護士もいるかもしれません。仮にその戦略が正しかったとしても「このままで大丈夫だろうか」と不安に感じてしまうことでしょう。
何でも依頼主の言う通りに動いてくれるのが良い弁護士ということでもありませんが、意見を聞いてくれたうえで方針について一緒に考えてくれる・共有してくれる姿勢を持っている方との方が信頼関係も築きやすいです。
コミュニケーションが取りやすいこと
交通事故の解決までに長い期間を要することも珍しくありません。その間、弁護士とのコミュニケーションが円滑に進まなければ余計な不安やストレスを抱えることになりかねません。だからこそ「コミュニケーションが取りやすい弁護士」を選ぶことは重要なポイントとなります。
親身になって話を聞いてくれる弁護士、依頼主の疑問や不安に寄り添い、分かりやすい言葉で説明してくれる弁護士であれば、安心して悩みや相談を打ち明けられるでしょう。また、質問に対して丁寧に答えてくれる弁護士であれば納得のいく形で手続きを進めやすくなります。
コミュニケーションの取りやすさは、手段の豊富さから説明することもできます。例えば直接会って相談するだけでなく、メールや電話、チャット、オンライン面談など、さまざまなツールに対応しているかどうかも重要です。手段が豊富だと気軽に連絡を取りやすくなるでしょう。
さらに、弁護士事務所へのアクセスが良いことも円滑なコミュニケーションを図る上で重要な要素です。直接会って相談したい場合、アクセスしやすい場所にある事務所であれば、気軽に足を運ぶことができます。
料金体系
弁護士費用は交通事故の解決を依頼するうえで避けることができません。そのため「費用の大きさや料金体系」も確認しておきましょう。
料金体系が明確で、予想外の費用が発生しないか、そして弁護士が費用について丁寧に説明してくれるかどうかに着目します。
相談料・着手金・報酬金・実費などの内訳や、どのような場合にどんな費用が発生するのかを事前に理解しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。また、費用に対する不安が大きいときは、分割払いなど依頼者の状況に応じた柔軟な対応が可能かどうかも確認しておくと良いでしょう。
ただし、このとき費用の大きさにばかり気を取られてはいけません。弁護士費用は一見すると大きな負担に感じるかもしれませんが、費用対効果の観点から考えることが大切です。例えば、弁護士に依頼することで弁護士費用以上に請求額が増やせることもありますし、煩雑な手続きや交渉を代行してもらうことで時間的・精神的な負担を軽減できるメリットもあります。
他の法律事務所との比較
日常的に弁護士を利用している方は少ないと思います。弁護士による対応や費用のことなど、相場を知らないと選定にあたっての評価も難しいため、初めて弁護士を利用するという方は複数の法律事務所に相談してみることをおすすめします。
そうすることで弁護士に対する評価、費用に対する評価もしやすくなります。
弁護士に相談するタイミング
交通事故に遭った場合、弁護士への相談は早ければ早いほど良いです。もちろん、人身事故のときはまず治療を受ける必要がありますが、落ち着いたタイミングでできるだけ早めに弁護士探しを始めるようにしましょう。
横浜クレヨン法律事務所では年間150件以上の交通事故案件を取り扱い、年間相談件数は400件以上の実績があり、交通事故対応スペシャリストの弁護士が在籍しております。
- 初回相談・着手金:無料
- 弁護士費用特約未加入者:完全成果報酬
- 弁護士費用特約加入者:実質0円(保険からのお支払いのため)
- 事前予約で休日・時間外の無料相談OK:LINEから無料相談
簡単な相談からでも大丈夫ですので、ちょっとでもなにかしらの不安を抱えている方はぜひ一度ご相談くださいませ。